2017年KIP地域研修報告【2017大学生国際会議in 三重(UNICOM)】

11月3日~5日の2泊3日の日程で2017第二回大学生国際会議in三重(UNICOM, University International Conference )が、昨年に引き続き三重県庁とKIPの共催により行われました。今回は三重県鳥羽市最大の離島、答志島を舞台に留学生を含むKIP会員と現地学生合わせて約70名学生が集いました。研修では伊勢神宮をはじめとした県内の見学、答志島での漁業、ごみ問題の体験に加え、島民の方々との交流会を行うほか、グローバル、ローカルそれぞれの視点から2回の討論会、総括として三重知事へのアイディアプレゼンなどを行いました。

【研修スケジュール】
11/3(金) 鳥羽市内視察(ミキモト真珠島)、開会式(答志島)、地元交流会
11/4(土) 一次産業体験、バーベキュー交流会、伝統文化視察、討議Ⅰ テーマ「若者と環境規制 ~大学 内におけるペットボトルの販売を 禁止すべきか~」
11/5(日) 伊勢市内視察(伊勢神宮内宮、神宮徴古館)、討議Ⅱ テーマ 「海女漁の継承と発展について若者としてできること」、研修総括 テーマ 「三重に人を 呼び込むためには」

【写真】

—奈佐の浜での海洋ゴミ拾い—

—討論会の様子—

—体育館での集合写真—

【感想】
答志島の海岸に流れてくる漂着ゴミの現状や、それに対する取組みのお話を伺いました。自分自身、最近は新聞を毎朝読む等して、情報を得るように心がけてはいるのですが、同じ三重県内のことなのに知らないことがまだまだたくさんありました。「日本人なのに日本のことを上手く説明できない」、「三重県民なのに三重県のことをあまり知らない」というのは残念というか、恥ずかしいなと思いました。だから、もっといろんなことに興味をもって学びたいと感じました。それに加えて、こうして生の声を聞けるというのは、物事を学ぶ上でいい機会だと思いました。
(三重大学・3年生)

This was a completely different trip to the place where we have already been and studied. I did not expect that I would learn so much new about Japan, its traditional professions and industries. It was extremely interesting and exciting!
(University of Tokyo, research student Zavialov Igor)

討論を通じて学んだことは、他の討論にもいえることだが、当事者意識をもつことの大切さである。行政などの様々なレベルから考えるのも大切なことだが、自分たちになにができるかについて考えないと、無責任な机上の空論のような議論になりかねない。そして、もう一つ今後も考えていかなくてはいけないことが、伝統を残す意味は何かということである伝統を残す意味とはなにかを考えることによって、伝統を形そのままに残すべきなのか、それとも形を変えつつ精神は受け継がれるように残すべきなのかもはっきりし、有意義な議論ができる。このように今回の討議を通して、伝統を残す上で伝統の価値を考えながら、自分になにができるかという当事者意識をもつことの重要性を学んだ。
(東京大学2年 孔 德湧)

個人的に特に印象に残っているのは、二日目の視察で、ゴミ問題のプログラムに参加したことだ。事前学習でゴミ問題について学んだ時よりも、やはり実際にゴミ拾いをし、お話を伺うことで、問題に対する切実な思いや、取り組みにかける情熱などずっと多くのことが伝わってきた。参加者の方々からも実際に目にすることで学ぶこと、感じられることが多いとのご意見が多かった。また、討論でも多様なバックグラウンドを持つ学生同士で意見が交わされることによって、大学生なりの多角的な視点からグローバルテーマ、ローカルテーマの二つについて話し合いをすることができ、大いに刺激になった。このように、視察、討論で「自分が主体となること」の大切さを改めて味わうことができた三日間だったと感じている。
(慶応義塾大学2年 武野絹子)




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