2018年KIP地域研修報告【2018大学生国際会議in三重】

—UNICOM2018全体写真—

11/23-11/25の3日間にわたり大学生国際会議in三重(UNICOM2018)が三重県庁とKIPの共催で行われました。今回は、林業をテーマに三重県内・県外大学生・留学生合わせて約60名の大学生が三重県の紀北町に集い、魚まち探索・林業視察・熊野古道保全体験などの体験と二度にわたる討議を行いました。また、KIPの地方研修では「地元の方の声を聞く」ことを大事にしていますが、地元交流会で第一次産業に携わられている方とお話しする機会をいただき、生の声を聞くことができました。最後に閉会式では渡辺副知事を始めとする来賓の方にも多数お越しいただき、ご好評をいただきました。

【研修スケジュール】
11/23(金)  伊勢神宮内宮訪問・オリエンテーション・魚まち視察
11/24(土)  三重県立熊野古道センター視察・地元交流会・熊野古道保全体験
討議I「世界遺産登録は環境保護につながるか」
11/25(日)  林業現場視察・閉会式
討議Ⅱ「林業の振興のために私たちに何ができるか」

【写真】

—討論会の様子—

—KIPで作ったmybottleをお礼に渡しました—

—熊野古道保全活動—

—宿での夕食の様子—

—地元の方が干物を作られている様子—

【参加者感想】

事前研修と現地での研修を通して、世界遺産と環境保護、林業など、UNICOMに参加していなければ積極的な関心を抱くことがなかったであろうトピックについて、紙の上だけではできない学びをすることができ、よかったと思っている。我々一人ひとりにできることは小さいかもしれないが、まず「知る」ことの重要性は馬鹿にできないと感じる。同時に一つの産業という大きなテーマを考えることは、必然的に他の産業との関わりを考えることでもあり、広く深い難しさに直面した。もっと見識を広げなければならないと思う。また国内だけでなく、留学生と談笑するなかで国際への関心も高まった。本当に、世界には知りたいことがたくさんあって忙しい。
(東京大学3年 寺道亮信)

事前学習から始まり、世界遺産や林業保全について色々調べ、その後実際に地元に行き、討論会を通じて自分の考えを深くすることができました。さらに、普段会わない仲間と出会って、仲良くすることもでき、大変嬉しく思います。地元の研修の中で特に印象深かったことは、熊野古道の保全活動で皆と協力してベンチを山腰まで運んできたことです。その時、ガイドをしてくれた熊野古道語り部の方は、さすがにそれは若者しかできない仕事だねと言っていました。ただし、現在では、その保全活動に参加している人の中で若者は極めて少ないというのも事実です。この経験を経て、私は、日本の一部しか見ていないのではないかと改めて実感しました。今後、今回の研修で学んだことを意識しつつ、それを今後の生活に生かしていきたいと思います。
(慶應義塾大学4年 陳穎凡)

住み慣れた三重県で、英語や中国語が飛び交う非日常な体験はとても貴重でした。同時に、県外の視点から見た三重県に対する率直な意見を聞くことができました。討議では、「自分に何ができるか」という具体的な議論が展開され、話し合いだけに終わらず、その後の行動が重要であると痛感しました。
UNICOMで得た貴重な意見を吸収し、“自分ごととして捉えて”早速、行動に移そうと心に強く誓いました。
三重県学生委員として準備段階から携わらせていただき、主催者の熱い想いに背中を押されました。継続は力なり。これからもUNICOMが続いていくことを願っています。
(皇學館大学3年 岩野和麿)




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